コンセント専用回路

コンセント専用回路工事

専用回路でないとエアコンが設置できない
 エアコンの設置をしている業者の中には、「エアコンのコンセントは専用回路でないといけないと法律で決まっている」などと説明してくる方もいるらしいんですが、こんなのは大ウソです。
 関係しそうな法律はすべて確認し、総務省にも、各エアコンメーカーにも、関係団体にもヒアリングしまくりましたが、法的な規制はないです。あるのはメーカーと家電量販店の自主規制です。安全性の問題から専用回路でなければ販売しない、設置しないと決めたそうです。

事故事例の資料を見せてもらっても、タコ足配線とか素人工事による事故ばかりで専用回路はあまり関係ない事案ばかり。それでも販売しない、設置しないと言われてしまったらお手上げです。

大手の家電量販店はみんな自主規制に参加してるんで実質的には専用回路でないと設置できないという状況です。
専用回路のコンセントとは?
 右側に小さいブレーカーがいっぱい並んでますが、家の中の電気はすべてこの小さいブレーカーのどれかにつながっています。普通のコンセントは3〜4個くらいで1つのブレーカーにつながっていることが多いです。または部屋ごとに照明などと一緒になっていることもあります。

専用回路のコンセントって言うのは、このブレーカーと1対1でつながっていて、他のコンセントや照明などと分けられたもののことです。

エアコン設置スペースの横にコンセントがある場合でもすべて専用回路になっているわけではありません。

もともと法的には専用回路になっていなくても設置できますしメーカーの自主規制がここまで厳しくなったのも数年の話ですから、それ以前は専用回路で設計していないことも多かったのです。4畳とか6畳程度の部屋であれば小型のエアコンでも十分で使う電力を考えれば専用回路でなくても大丈夫でした。

 ブレーカーを落としてみます。停電してもいいように各電化製品のスイッチを切って、できればコンセントから抜いておきます。

次にエアコン用コンセントに電気が来ているかわかるようにします。今エアコンが付いている場合はスイッチを入れておきます。なければなにかわかりやすいものをコンセントに挿しておきます。ドライヤーや電気スタンドなどいきなり停電しても壊れる心配がなく動作がわかりやすいものにします。

ブレーカーの目星が付いていれば、まずはそれを落としてみます。なければ端から順番に落としていきます。するとどのブレーカーを落とした時にエアコン用コンセントの電気が切れるかわかります。

ブレーカーが特定できたら次は専用回路になっているか確認します。

エアコン用コンセントにつながっているブレーカーを切って他のブレーカーをすべて入れます。この状態でエアコン用コンセント以外に停電しているところがないかを確認して停電しているところがなければ専用回路です。

他に停電しているところがあればエアコン用コンセントとその停電しているところがつながっているはずなので残念ながら専用回路ではないということになりますね。
専用回路コンセント電源工事
工事内容 工事料金(税別)
専用回路工事 コンセントと配電盤が同一フロア内にある場合 13,000円~
2階専用回路工事 コンセントが2階、配電盤が1階にある場合 23,000円~
別棟専用回路工事 コンセントと配電盤がある建屋が別々になる場合 別途お見積り
配線組み換え工事 200V ⇔ 100Vの組み換え※ 専用コンセントのみ 3,000円~
コンセント交換 3,000円~
ブレーカー交換 100V用ブレーカーを200V用ブレーカーに交換 5,000円~
アース工事 ※ 犬走り穴あけは別料金 6,000円~