エアコン原理

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冷房と暖房のしくみ
エアコンは、液体が蒸発するときに周囲から多量の熱を奪う性質を利用して空気を冷やします。たとえば、注射をするときにアルコール消毒をしますが、消毒をした皮膚の部分がヒヤ~ット感じます。
つまり、アルコールが蒸発するときに皮膚から熱を奪うためであり、これがものを冷やす原理といえます。逆に気体から液体になる時、多量の熱を放出します。
これがものを暖める原理です。そして、この原理を利用し室内機と室外機の循環するパイプに冷媒という液体を循環させ、液体と気体の過程(物質の三態)を繰り返して、空気を冷やします。また、冷媒の流れを逆方向にすることで暖房を行うことができます。
なお、冷媒にはフロンという物質が一般に使用されていますが、現在ではオゾン層への影響が少ない物質への代替が進んでいます。
暖房のとき
冷房のとき
物質の三態
物質の状態は固体・液体・気体の種類があり、これを物質の三態といいます。
ここでは、物質の状態の変化と熱の関係を説明します。
物質の状態の変化と熱の関係
1.液体から気体に変化することを蒸発といい、周囲から熱を奪います。
逆に気体から液体に変化することを凝縮といい、周囲に熱を放出します。
エアコンではこの蒸発と凝縮を利用して、冷房と暖房を行っています。
2.気体から直接固体に変化すること、固体から直接気体に変化することを昇華といいます。
3.固体から液体に変化することを融解、逆に液体から固体に変化することを凝固といいます。